コーヒーとうまく付き合うコツ
よくある質問の一つに、「ドリップしたコーヒーが薄いと感じた場合、どうしたらいいですか?」というものがあります。
残念ながら、薄く抽出されてしまったコーヒーはそのままスッキリとした軽い味わいとして楽しむしかありませんが、次回は少し濃いめに抽出してみましょう。
濃く抽出したコーヒーなら、お湯で割って濃さを調整することができます。
レシピはあくまでも目安に過ぎない
例えば、ヴォアラ珈琲のおすすめするドリップ比率は1:15(1がコーヒー粉、15が抽出後のコーヒー量)。
具体例として、20gのコーヒー粉に対して300ccのコーヒーを抽出するといった具合です。
この比率は一つの目安ですが、最終的にはご自身の好みに合わせることが大切です。
例えば、少し濃い目が好みの方は、25gの粉で300cc抽出してみて、必要であればお湯で割るのも合理的な方法です。
情報に振り回されないために
コーヒーはお菓子作りと違って、必ずしも正確な分量でなくても美味しくいれることができます。
しかし、ネットや動画など情報が多いために、「この人はこう言っているけど、あの人は違うことを言っている」などと迷ってしまいがちです。
大切なのは、自分なりの基準を持つこと。
毎回同じ道具や水、挽き目で繰り返しいれてみると、次第に自分の好みやいれ方のコツがつかめてきます。
味噌汁を作るときに水や味噌の量をいちいち量らないのと同じです。
その為にもメージャースプーンは便利です。
毎回同じぐらいの量を再現できます。
プロは、毎回計量します。
最近計りを使うお客様も増えてきました。
これなら毎回悩むことが無くなります。
計りもなくてヴォアラで買ったコーヒーを一発勝負で美味しくいれたい時は、濃い目にいれて?後は、お湯で割って好みの濃度に調整する。
実はコーヒーは、最初は濃い液体から、最後は出がらしっぽい味わいに変化していきます。
その出がらしっぽい部分の抽出液を美味しいお湯と差し替えるだけでバランスの良い味わいに変化します。
ちょっと専門的になってきましたが、焼酎のお湯わりのイメージです。
コーヒーは嗜好品—正解や不正解はありません。
特にスペシャルティコーヒーは、少し適当にいれても美味しく楽しめるのが魅力です。
自分が「これが好きだ!」と思える一杯がいれられたなら、それで大成功です。
ぜひ、お好みのコーヒーで良い一日をお過ごしください。