日本人は酸味に弱い??
皆さんおはようございます。
台風の方は大丈夫でしょうか。
私は神戸に出張していて鹿児島にやっと帰ってきました。
さて、今回のメルマガは私が見たり食べたり経験した上での考えになります。
一焙煎人のたわごととしてお読みください。
以前アメリカに行った時に、りんごを食べました。
日本で見るより小ぶりで、はっきり言って酸っぱくて渋みがありました。
そのりんごを食べたとき、日本のりんごって甘いんだなぁと改めて思いました。
いちごやすいかなど他の果物も食べましたがやはり甘みはあまりなかった記憶があります。
私が食べたものがたまたまそうなのかもしれませんが、毎回の様にそうでした。
なんというか、自然に近い果物のイメージです。
日本では果物の糖度が大事!?
私の経験では、果物は日本の方が甘みを重要視していると感じます。(ケーキや清涼飲料水は外国の方が甘いと思います。)
スーパーでも果物売り場では果物の糖度が表示されていますよね?
おそらく日本だけではないでしょうか。
また、高級フルーツブームや、贈答品としてのマーケットも日本ほどの国はないと思います。
そういった流れもあり、私の中で、欧米人は酸味の強さに慣れていて、日本人は酸味の強さにあまり慣れていないというひとつのセオリーができています。(一人一人の好みは別として)
これはカップ・オブ・エクセレンスの審査員をしていたときにも、欧米のカッパーと一緒にカップをとって感じたことでもあります。
私には強い酸味に感じるものを、彼らはそう感じていないことがよくありました。
どうしてだろうと考えた時に、果物の事や食べ物の文化の違いが浮かびました。
パンにしてもサワーブレッドって名前のパンもあります。カンパーニュなども酸味が最初にふわっとくるのも多いです。
(外国人が日本のパンを食べると生地の甘さにびっくりするそうです。)
コールスローも酸っぱいし、フレンチドレッシングも材料はオイルとビネガーと塩胡椒ぐらい?
ワインも酸味が強いものも多い。
一方日本は、
日本酒は甘い。お米も甘さが大事。
もちろん酢を使ったものたくさんあります。
お寿司や酢の物、お漬物など。
でもこれらには結構な量の砂糖が使われています。
甘みがあると酸味がまろやかになるからです。
実はこれはコーヒーにも通じます。
酸味のないコーヒーをください
店頭でよくお客様から頂く言葉です。
ところが、酸味が苦手と仰るお客様で何故か酸味の際立っているケニアが好きというケースも多々あります。
実はコーヒーも果物の種なので、甘さが大事な日本人に繋がってくるのです。
品質の良い豆は完熟した状態で収穫されるので、甘さもしっかりとあります。
だから、完熟した果物と同じで酸味も心地よく感じるのだと思います。
引き続き台風だったり大雨だったりで大変ですが、今日もヴォアラコーヒーを楽しんで、良い1日をお過ごしください。