ヴォアラにブレントがないのは何故?
よく受ける質問に「オリジナルブレンドはありますか?」があります。
しかし、ヴォアラ珈琲ではブレンドは販売していません。
反ブレンド派?と思われてる?(^^)
でも数種類も混ぜて、上手く混ざるとは思わないんです。
例えばブラジル、エチオピアをブレンドするとしましょう。
そうですね、割合は7:3としましょう。
それぞれ焙煎後の豆、ブラジル7kgとエチオピア3kgをぐるぐるぐると混ぜます。
混ざったところにメジャースプーンを突っ込んで10g取り出します。
でもそのスプーンにある豆がブラジル7gとエチオピア3gのわけがないんです。
絶対にぶれるのです。
液体にしてからブレンドしないと完璧なブレンドはできないと言われています。パウダー状の粉でも厳しい。薬とかもそうみたいです。
だからインスタンコーヒーのブレンドは最終的に液体にした後フリーズドライしてます。
極端に言うと液体にして混ぜないと完璧な配合はできない。
じゃあ、ブレンドの簡単な作り方は?
液体にして作ります
まず、使いたい豆を抽出してカップ1杯ずつ準備します。
そして空のカップに同じスプーンで1杯ずつそれぞれ入れて、しっかり混ぜて味をみてみます。
そしてどちらかをもう1杯入れて変化を楽しみます。
それぞれに、シングルオリジンの味がどう変化したかメモをしとくと面白いです。ご自身の言葉で。
そうやって昔はブレンドをよく作ってました。2種類で 7:3とか 3種類で5:3:2とか。
そしてお気に入りができたら、飲む直前に必要なグラム数をお気に入りの配合でブレンドして抽出します。
今のアナエロビックみたいな個性の強いのは2割、個性のおとなしいのを8割でも面白いかもしれません。
そもそもスペシャルティコーヒーはブレンドする必要がない
コロンビアの標高1,800mの地に植えてあるコーヒーの木々 2019年撮影
私が扱うスペシャルティコーヒーは肥沃な土壌と高い標高のエリアで育っているので個性がそれぞれ明確にありますし、そのままで十分美味しいので、ブレンドは向きません。
と言うよりブレンドする必要がないのです。補う必要もないし、お互いをカバーする必要もない。
シングルオリジンでも十分に複雑な風味を持っています。
豆によってはブレンドすると個性がぶつかってケンカします。
じゃあ元々ブレンドしてる豆を楽しむことは?
それは1回1回味が違うところじゃないでしょうか。
今日スプーンですくった豆の味はこんな味、昨日すくった豆の味はこんな味だった。
ブレンドだったらそんな楽しみ方が面白いかもしれない。
私がたまにうっかりして混ぜてしまうブレンドもそうです。
皆さんが購入した250gの袋の中の配合は世界に1つと言っても過言ではありません。なぜなら大量の豆を豆の状態で混ぜていますので。
そのように考えるとブレンドもたまには面白いかもしれませんね。
まぁでも、ヴォアラ珈琲では今のところブレンドの販売の予定はありません。
私がまたうっかりミスをした時は除きますが....。
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