カッピングとは素材選びの基本
カッピングとはテイスティングの事で、コーヒーに携わる者にとって一番重要なスキルであると思います。
なぜなら、豆の買い付け、木の健康状態、焙煎の善し悪し、お客様とのコミュニケーション、全ての工程でカッピングが関わるからです。
ヴォアラ珈琲でコーヒーの説明のPOPに、オレンジの様な。。ナッツの様な。。滑らかな口当たり。。などスタッフがカッピングをして感じ取ったことを書いてあります。
よく「コーヒーなのに、果物の味が本当にするの?」と疑問に思われる方もいらっしゃいます。そうですよね。私も最初はそう思っていました。
でもコーヒーと向き合っていく内にだんだんとこのようなフレーバーを感じ取るようになります。逆に、ただ苦いだけのコーヒーには、何の個性も感じられません。
カッピングの方法は至ってシンプルです
カッピングボウルと呼ばれるボウルに、挽いた豆をいれ、熱々に沸騰したお湯を注ぎ、4分待ちますします。
なんのフィルターも通さないのは、ダイレクトに豆の味を判断するために、熱々の熱湯を使うのは、お湯の温度が熱ければ熱い程、コーヒーの成分を抽出するからです。
このカップを45分かけてじっくりカッピングしていきます。
台の高さも実は大事なポイントとなります。
2013年のメキシコのカップ・オブ・エクセレンスにて
カップ・オブ・エクセレンスというコーヒーの国際品評会もこのカッピングで順位をつけていきます。
世界各国から集まるカッパーと呼ばれる審査員は、言葉や文化は違っても、このカッピングというツールでコミュニケーションはとれるのです。
カッピングは特別な才能は必要ありません。
誰でも訓練すれば、コーヒーの味をとれるようになると言われています。
コーヒーは熱いときから冷めていくとき、温度変化とともに様々な表情を見せてくれます。
ぜひ、カップに残った冷めたコーヒーも味わってみてください。
また違った風味と出会えるかもしれません。
冷めて冷たくなったときも美味しいコーヒーは良いコーヒーなんです。